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「狂人と凡人の間を狙え」――“森岡マーケティング帝国”が作り出す洗脳型エンタメ国家計画【林直人】

ャパンエンターテイメントの森崎菜穂美CMO、同じくジャパンエンターテイメントの加藤健史CEO、株式会社刀の森岡毅CEO

 

■テーマパークではない、“意味の宗教”

 

 彼の語るコンセプトの作り方は、明らかにカルト的構造を持つ。

 

「感情に意味を与える」

 「反発も起きないように設計する」

 「熱狂と嫌悪の間に留まるようにチューニングする」

 

 まるで、社会運動や宗教団体のマニフェストのようだ。

 そして、それを冷徹に「支配の手段」として語る異常性。

  ジャングリアとは、“娯楽の皮をかぶった感情支配空間”であり、その頂点に立つのは、意味と感情の“演出家”森岡毅――まるで現代のプロパガンディストだ。

 

■これは、エンターテイメントの顔をした「感情戦争」である

 

「感情を制する者が消費を制する」

「意味を注入すれば、人は動く」

「洗脳と共感は紙一重」

 

 そうした思想を、自己陶酔とともに口にする森岡氏。

 だが、その先に待つのは“ヒット”ではない。

 ”消費者の自我を侵食する幸福な奴隷化の未来だ。

  果たして、私たちは“選んで”ジャングリアに行くのか?

 それとも、既に“選ばされて”いるのか?

 この構造に気づいた時点で、すでに「意味の劇薬」は、我々の脳に注射されているのかもしれない――。

 

文:林直人

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✴︎著者緊急告知✴︎

筆者である林直人はジャングリアの少数株主(推定5%程度)である近鉄GHD様の株を株主総会に必要な数だけ購入した上で、近鉄GHD様の株主総会でジャングリアの実態について質問する予定です。

趣旨に賛同される方、株主総会参加(100株30万円程度)・株主総会での株主提案の提出(30000株1億円程度)の近鉄GHD株取得を検討されている方は下記のメールアドレスまでご連絡ください。近鉄GHD様への共同提案などの可能性を探りたいと考えております。

yourmanifestojp@gmail.com

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林直人

はやし なおと

起業家・作家

1991 年宮城県生まれ。仙台第二高等学校出身。独学で慶應義塾大学環境情報学部に入学(一般入試・英語受験)。在学中に勉強アプリをつくり起業するも大失敗する。その後、毎日10 分指導するネット家庭教師「毎日学習会」を設立し、現在に至る。毎年100 人以上の生徒を指導し、早稲田・慶應・上智を中心に合格者を多数輩出している(2021 年早慶上智進学者38 名・7/20 時点)。

著書に『うつでも起業で生きていく』(河出書房新社)、『人間ぎらいのマーケティング人と会わずに稼ぐ方法』(実業之日本社)などがある。

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